切通理作氏が『民主主義という病い』の感想を書いてくれてる
のにすごく驚いた。しかも的確に把握してくれている。
本当は明日の「ゴー宣道場」で、オバマ広島訪問について、
「ゴジラ」に詳しい理作氏から感想を聞きたかった。
明日の「ゴー宣道場」では「言論の自由」について、あらゆる
角度から検討を加えたいと思っているが、当然、民主主義の
問題にも大いに関連してくるはずだ。
テレビ報道における「言論の自由」の問題は、一般人には
どうやらあまり関心がないらしい。
そもそもネットでニュースを知ればいいという時代だから、
テレビの報道番組にどれだけの人が影響を受けているかも
分からない。
ネットの情報ではなく、新聞が主な情報源の人だっている
わけで、高森家にはテレビがないのだから、テレビ報道に
過剰に反応してもしょうがないとも言える。
だがテレビ報道に過剰反応をしている人がいるわけで、
「Hanada」の田原・小川対談で、小川は例えば「安保法制」
の扱い方も「時間を公平に半分づつにしろ」とか、「賛成派の
発言者も出せ」とか、そういう単純なことを要求しているのだ。
これには本当に呆れたね。
言ってることは、テレビ報道は「判断材料だけでいい」、
「賛成反対の時間を半分づつ」、そんな幼児みたいなことを
言っているのだ。
ようするに安倍ちゃんをイジメる報道ばかりするなとしか
言ってないのが明白だ。
民進党・共産党の連立政権になったとき、テレビが猛烈に
権力批判をしたら、小川は同じ理屈で全面広告を出して運動
するだろうか?
するわきゃねーだろうが!
こんな単純な人物が「文芸評論家」を名乗っているのも
笑えるが、それに肩入れしてる編集長も滑稽で、自称保守
全体が劣化している証明に他ならない。
「公平」とは「賛成反対の時間が半分づつであること」、
なんてよく言うな。
文学から限りなく遠い感性をしている。
こんな低次元の議論に惑わされないように、「ゴー宣道場」
では「言論の自由」を重層的に議論していかねばならない。
そこにユーモアは絶対必要である。